1238回
カリンカさん
50代の主婦です。私は何かをする時、不安で心がいっぱいになります。子供がゲームをしていると、「ゲーム依存になったらどうしよう」と思い、自転車に乗ると、「転んだらどうしよう」。特に酷いのは食事で、「胃もたれしたらどうしよう」と考えて食べられなくなってしまい、痩せて歩くことも辛い程になってしまいました。この不安感を脳内からなくすことは出来るのでしょうか。
ご回答。
不安が生じるのは、どちらかというと、「ボトムアップ」の反応なのです。
身体からのさまざまなシグナルや、感情の中枢である扁桃体を中心とする回路が活動しています。
一方、それをどのように受け止めるか、どう生きることに反映させるかは、前頭葉を中心とする「トップダウン」の働きなのです。
同じ感情が生まれても、それをどう解釈するか、自分の行動に活かすかということは別の問題なのです。
カリンカさんも、ある感情が生まれること自体は、避けられないとしても、それをどう解釈して、自分の生きるに活かすかはべつに考えたらいいのではないでしょうか。
たとえば、「ゲーム依存になったらどうしよう」と思ったら、「でも、ゲームで生きていく、プロゲーマーとかプログラマーみたいな道もあるかも」と考えたら、「胃もたれしたらどうしよう」と思ったら、「胃もたれしないたべものを食べよう」と考えたり。
いろいろあり得ることをあらかじめ考えてしまうことは、一つの反応としてあり得ることですし、それは脳がちゃんと働いていることを意味するのですが、あとは、その解釈を少し前向きに変えてあげるだけで、随分と違うものの見方が出てくるのです!
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