連続ツイート2480回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


新型コロナウイルスの流行がアメリカや英国でも本格化するに従って、現地の報道を見ていると、緊急時計画(contingency planning)についての対話が始まっている。英国では、NHSの資源のうち、何を停止して、予想される患者の増加に対応できるかというような議論をBBC radio 4でやっていた。


ヨーロッパの反応は、騒ぎすぎとか言われがちな日本でのそれよりもむしろ厳しいもので、ひょっとしたら、かつてあったペストの流行などの記憶が文化的にまだ残っているのではないかと思わせる。そんな中で、緊急時対応のやり方も、水際立っていてまた速い。


今回の新型コロナウイルスの流行は、歴史的な事件になるであろうことが次第に明らかになってきているが、その中で、緊急時計画を含め、それぞれの国、地域の文化力、総合力が問われる状況になってきている。日本のゴタゴタも、日本の対応力のテストの側面がある。


緊急時計画(contingency planning)のcontingencyは、日本語で言えば「偶有性」だが、起こりうることを、それが実際に起こるかどうかは別として把握して、それがもし起きたらどうするかという対応を計画、実施することで、いわゆる「空振り」に終わったらそれに越したことはない。


緊急時計画においては、結果として過剰に見えるくらいでもよい。ただ、ものごとの連鎖はよく見極めなければならない。たとえば小中学校を一斉休校するということがあるならば、それがどのような影響を波及させるか、よく考えて一連の対応を打たなければならない。


日本の霞ヶ関で言えば、官庁の壁を超えて連携していかなければ、緊急時計画の立案、実行は無理である。新型コロナウイルスの感染は大変な試練だけれども、この際、緊急時計画という視点から日本のオペレーティングシステムが進化するきっかけとして、ポジティヴに捉えたいと思う。


以上、連続ツイート2480回「新型コロナウイルスの流行と、緊急時計画」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

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