連続ツイート２４７０回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。
新型コロナウイルスの感染、ここ数日のニュースの出方を見ていると、すでにかなり広がっていて、そのうちの一部分だけが認知されていると推定するのが合理的である。従って、クルーズ船をめぐる政府対応のまずさは言うまでもないが、そこだけに焦点を当てていると対応を誤る。
クルーズ船の対応のまずさゆえに国内に新型コロナウイルスの感染が広がったわけではなく、それ以外のエントリーポイントが複数あり、その結果、感染がそれが認知されるようになった以前からあちらこちらで広がっていたと推定するのが合理的である。一部専門家は２週間程度前に広がったと推定する。
従って、クルーズ船のような明白な政策の失敗を論評したり、その対応を是正することはとても大切だが、すでに感染は面で広がってしまっているので、今後の対応としては、まだ認知されていない各地の感染の広がりをどう抑えるかという点にリソースを移さなければならない。
国内感染が面で広がってしまっていると推定される現在においては、何よりも大切なのは、ウイルス検査の体制を整え、広げることで、もし希望する人全員に実施することが困難ならば、どんな方を優先して検査するかということについてのなんらかの合理的な基準を早急に打ち立てる必要がある。
「中国への渡航歴」「濃厚接触」という条件だけでウイルス検査の実施を判断するフェーズは終わっているので、本来、疑わしい事例についてはすべて検査できるような体制を目指すべきだけれども、それができない段階では、なんらかの必要性判断の基準をつくるべきであろう。
大切なのは、現場で対応に当たっている方々に対する感謝の気持ち、応援する気持ちと、対応の方法、政策立案に対する冷静、論理的で的確な批判、改善提案を分離することである。このような時だからこそ、政府の対応を批判すべきではないというような意味のない精神論は封印したい。
以上、連続ツイート２４７０回「新型コロナウイルスの広がりを受けて考えておくべきこと」をテーマに６つのツイートをお届けしました。