連続ツイート2425回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


ぼくが最後にNHKの大河ドラマをちゃんと観たのは中学生くらいのことだと思うけど、それ以来ほとんど観ていない。なぜ苦手なのかというと、「大河ドラマ史観」というか、戦国時代の武将が順列組み合わせで出てくる感じが意味がわからないのである。


戦国時代の武将は、歴史的には意味のある存在だろうけれども、今の価値観で見たら、大量殺人の、パワハラ、モラハラの人たちのわけで、その人たちを中心的なヒーローとして描くことの、今日的な意味がわからない。クリエイティヴとして、批評性が足りないといつも感じてしまう。


もちろん、これは偏見かもしれなくて、じっくり見れば面白いのかもしれないけど、時間もないし「大河ドラマは苦手だ」という意識のままいる。小林秀雄は、かつて、「豊臣秀吉なんていうのはね、あんな役者が演じるような男じゃなかったんだ」と言ったというけれども、そのような意味での違和感もある。


海外でも、「ゲーム・オブ・スローンズ」のようなドラマもあって、これは(図柄が苦手なので見ていないけれども)要するに王様とか勇者とかのドラマなんだろうけれども、大河ドラマと同じようなイメージの問題で見ていない。だから王将とか主人公のドラマがあってもいいと思うけど、大河はやりすぎだ。


歴史学だって、たとえば網野善彦さんのような、無名のまま歴史の闇に消えていった人びちの生活を浮かび上がらせた業績もあるし、海外ではアナール学派のような動きもあったと思うのだけれども、大河ドラマがいつまでも秀吉だ信長だとやっていることに、クリエイティヴとしての先進性や批評性を感じない


ぼくの個人的な感想、偏見で、戦国武将がわーわーやる大河ドラマが見たい方もいらっしゃるんだろうから、別にNHKがそういうの制作、放送してもかまわないけれども、せっかくの貴重な完パケ番組、少し趣向の違ったクリエイティヴも見てみたいと思いながら空き時間にはNetflixでデリーガールズを観た朝。


以上、連続ツイート2425回「ぼくが戦国武将がわーわーやる大河ドラマが苦手な理由」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

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