1132回
くるくるパーチクルさん
36歳、男、病院の社会復帰プログラムに参加中。
やりたい事が山ほどあるのに、他人から強制された事しかできない自分に嫌気がさします。
病院の先生は「人間ってそんなものですよ。」と言って下さいますが、他人の言いなりにならないと何もできない自分なんて嫌です。
他人から強制された事…現状では専ら病院のデイケアや作業療法の社会復帰の為のプログラムの事で、そこでは普通(以上)に適応できていると思います。
適応している以上、楽しい等のポジティブな感情を抱く事もありますが、やはり、自分のやりたい事ができていないというストレスを感じる事も多いです。
一方で、家にいる時、何故やりたい事ができないかというと、やりたい事が山ほどあるせいで、優先順位が上手くつけられない事。そして、やろうとしても「本当にこれをやって良いのだろうか?」という強迫観念のような疑問が躊躇いとなって纏わりつく事が原因だと思われます。
特に、社会復帰が必要な現状で親と同居しているという事が、大きな負い目となって躊躇いを加速させているようにも思います。
現に、親が寝室に入った後からならば、親の存在を感じている時に纏わりついていたものがなくなり、無気力や躊躇いから解放されたように行動できます。
しかしながら、そこから朝まで頑張って活動しても、日課を消化するのが精一杯で全然時間が足りません。
もし今後、社会復帰に成功すれば、ますますやりたい事をやる時間が足りなくなり、他人から強制された事ばかりに時間を使うようになるのかと絶望しています。
せめて、本格的に社会復帰するまでの間、やりたい事を迷いなくやれるようになりたいし、それができればやりたい事の延長線上にある仕事にも就けるのでは?と最後の希望を抱いています。
つまりは、自分の意志で生きているという証拠を体現したいのだと思います。
泣き言のような相談で心苦しいのですが、僕のような人間が、他人に強制されずとも躊躇いなく全力でやりたい事をやれるようになるためには、どう現実を改良していけばいいのでしょうか?
ご回答。
いろいろ苦労されながら、前向きに取り組んでいらっしゃること、すばらしいと思います!
脳科学の立場から言うと、自分がやりたいことか、他人から強制されていることかということは「解釈」の問題なのです。
自由意志は、幻想です。その幻想をつくりあげる脳のシステムは複雑で、いわば総合芸術のようなものです。
くるくるパーチクルさんが強制されていると感じていることは、脳の働きをいろいろ整えて考えると、自分がやりたいことでもあるのではないでしょうか?
もちろん、具体的に何かやりたいことがあって、なかなか時間がとれないということもあるのだろうと思います。
そのようなことがったら、スキマ時間で、少しずつやっていくのがよいと思うのです。
完全に自由になって、24時間好きなことができるという理想郷は、この世の誰も享受していないと思います。
くるくるパーチクルさんの状況、きっと、そんなに悪くはないのだと思いますよ!
すべては解釈、受け取り方です。
少しずつ、前向きに、目の前の一歩から!
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