国立競技場と言えば、Hello, our stadiumという英語がおかしいという記事があった。


ロッシェル・カップ 街中英語のネイティブチェック 「HELLO, OUR STADIUM」新国立競技場の妙な英語──これで東京五輪を迎えるの?




ぼくは、Hello, our stadiumくらいいいんじゃないかと思う。


そもそも英語はもはや「ネイティヴ」だけのものじゃない。


それぞれの地域でローカライズされていくのは言語の宿命で、それ以上でもそれ以下でもない。


上の記事の中にある「Please push the under button」というのはたしかにへんだけど、別に意味はわかるし、いいんじゃないかと思う。


「情報の庭」をJoho no niwaとローマ字表記しているのが意味がわからないという記述もあったけれども、最近は日本語に魅力を感じている外国の方も増えていて、そうか、Joho no niwa というのは、どんな意味なんだろう、と好奇心を持つ人もいると思う。


 全体的に、上の記事は感覚が古いと感じた。


 ところで、和製英語でぼくがいまだに傑作だと思っているのは、昔秋葉原の電気店で見た、「Gentleman is on the 2nd floor」というやつ(笑)。


 「紳士トイレは2階にある」と書きたかったのだろうけど、これを見て、そうか、紳士は2階にいるのか。おれは一階にいるんだから、やっぱり紳士じゃないんだなと思った(笑)。

 この例もそうだけど、和製英語は別に意味は通じるわけで、一つの味わいとして楽しむくらいでいいと思う。

 

 そりゃあ、オリンピックの舞台の国立競技場の英語くらいちゃんとしたらという意見もあるだろうけれども、日本の課題はそういう表面的なところにあるんじゃなくて、もう少し深いレイヤーにあるような気がしている。


(クオリア日記)