先日、街を歩いていたら、Netflixで配信される嵐のドキュメンタリーの大きな看板があった。


 いろいろな意味で興味深く、一つの試金石になると思う。


 嵐は日本国内のファンの間では熱狂的な人気を誇り、コンサートのチケットは入手困難。


 一方、ネットフリックスは世界同時配信。ぼくが見ている英語中心のコンテンツでもArashiのドキュメンタリーは宣伝されていたけれども、果たして外国の人たちに嵐はどう見えるか。


 堀江貴文さんは、嵐はBTSの方向を目指しているのだと言っていたけれども、世界市場はどんな反応をするか。


 また、嵐のジャニーズ事務所は、日本国内では強いメディア・コントロールをすることで知られているけれども、ネットフリックスでもそれを踏襲するのか。


 グローバルには、ドキュメンタリーはそのアーティストの光と影を立体的に描いてこそリアリティが立ち上がるし、作品として評価されるけれども、今日の17時に公開されるという嵐のドキュメンタリーは、果たしてどんな描かれ方になっているのか。


 ネットフリックスとしては、嵐のファンが加入する効果があるのだろう。


 今まで、ネットフリックスの顧客層と嵐のファンの方々は必ずしも重なっていないと思われる。


 その意味で、ネットフリックスに新しい加入者が増えることには意味があるだろう。


 一方、ネットフリックスのブランド価値を保つためには、日本テレビに買収されて国内地上波テレビ色が強くなりすぎたHuluの方向に行くことは避けたいところである。


 つまり、嵐が、グローバル基準のコンテンツとして成立しなければならない。国内の文脈を超えて。


 果たしてどんな反応になるのか。


 嵐というアイドルグループだけでなく、日本のメディアの将来を占う上でも、このネットフリックスからの配信に期待しつつ、注目したい。


(クオリア日記)


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