連続ツイート2406回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


今年はひょっとしたら「ユーチューブ元年」なのかもしれない。もちろんユーチューブはずっと前からあるけれども、何か「閾値」のようなものが超えられて、怒涛のようにエネルギーが流入して解放される、そんなきっかけになるような気がする。


ユーチューブが創業して一年か二年経った時、鈴木芳雄さん @fukuhen のご紹介で、共同創業者の一人が東京にいらした時に会った。その時、まだまだグーグル内では利益を生まないし、ちょっとお荷物的な存在になっているというようなことを言われていた。今思うと隔世の感がある。


多様性を育むためには、ある生態系が持続可能なものとしてある程度の時間保持されていなければならない。「Broadcast yourself」(あなた自身をブロードキャストせよ!)というスローガンから始まったユーチューブ革命が、多くのユーチューバーと視聴者に伝播し、メインカルチャーも変え始めている。


今年のユーチューバーの一番の稼ぎかしらはおもちゃを箱から開けて出す番組から始めたRyan's World ということだけれども、https://variety.com/2019/digital/news/youtube-highest-earning-creators-ryans-world-pewdiepie-1203447625/… このようなTop of the topから、底辺ユーチューバーまで、ユーチューブには自己表現と創造性の自由がある。


「見た時にはもう動画が始まっている」地上波テレビネイティヴの世代から、生まれた時からユーチューブが第一メディアで、視聴時間も圧倒的にユーチューブの方が多いユーチューブネイティヴの世代がこれから育って支配的になっていく影響も大きい。メインカルチャーの定義もこれから地殻変動していく。


ユーチューブ時代には、チェンネル寡占による(内容と関係ない)「メジャー」はなくなり、(悪貨は良貨を駆逐するという副作用も含めた)市場における自由競争の結果、勝者と敗者が決まる。ユーチューブが人々のメディア意識の中で大きなウェイトを占めることは、創造性や多様性の視点から歓迎すべきだ


私自身も、一視聴者としてはNetflixやAmazon Primeを除けば、圧倒的にユーチューブに接している時間が多い。英語の講演、授業、朗読、そして音楽。ユーチューブで手にした圧倒的な多様性と自由を経験した後は、かつては黄金だった地上波テレビに戻るのはニュースとスポーツ中継をのぞいて難しいだろう


以上、連続ツイート2407回、「今年は本格的に地殻変動が始まったユーチューブ元年だったかもしれない」をテーマに、7つのツイートをお届けしました。

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