連続ツイート2405回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


かんぽ生命保険の不適切な販売の問題、認知科学的な視点から見ると、現場の営業の方々がどのようなプレッシャーというか評価関数の下に仕事をしていたか(仕事をさせられていたか)ということがすべてで、そこで不適切な設定をしたら不正が起こるのは当然予想できると思う。


本来、加入者のため、利用者のためになるような商品の販売をすべきところが、組織側がたくさん売れとか、これだけの数字を達成しろ(「ノルマ」)とか、利用者に不利になっても新しい商品に切り替えた方が組織側に利益が上がるような状況があると、その状況をつくった段階で営業の方に圧力がかかる。


経営陣はもちろん、途中のマネジメントに至るまで、その仕事は、つまりは現場で働く方々がどのような評価関数の下で仕事をするか(仕事をさせられるか)の設計とその精査にあるはずで、そうでなければ管理職など必要ない。今回の一連の報道を見ていると、マネジメントの当事者意識が低いと思う。


売上を増やせという評価関数だけが暴走したら、報じられているような不正、利用者に不利になるような商品の販売が横行したり、契約を偽装したりすることが起こることは当然予想されることで、それを経営陣が無策で放置していたとしたら、なんのためのマネジメントなのか、わからない。


一般に保険の販売などの業務に携わる方は、すべては顧客の利益のためにという高い倫理性を前提にした上で、販売の数字を高める努力をするということでないとすぐに悪魔化することは小学生くらいの思考力があればわかる。経営陣に思考力や想像力、マネジメントとしての当事者意識があっったのだろうか。


以上、連続ツイート2405回、「マネジメントの仕事は評価関数の設定とその管理のはずなのだけれども」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

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