連続ツイート2402回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


石川優実さん 

@ishikawa_yumi

 が関わっていらっしゃる #KuToo は、ハイヒールやパンプスをはくことを強制しないでほしいという至極まともな主張で、反対する要素は一切ないと思うのだけれども、世の中ではいろいろと議論があるようで、異論反論があること自体不思議なことだと私は思う。


ハイヒールやパンプスを無理に履いて、痛みを感じているとしたら、仕事どころではないし、働く効率も大幅に低下してしまう。なによりもその方の心身の健康を損なう。そして、靴を履くことの痛みは、本人が一番わかっていることだから、そのような靴を履くかどうか、本人に任せるのが一番合理的である。


以上のような理屈は、#KuToo のご主張を聞いたときにすぐにわかるように私には思えるのだけれども、実際にはいろいろな意見があるようだ。しかし、そのかなりの部分は、論理的に破綻していたり、集合のベン図を読み間違えていたりする認知的失敗(cognitive failure)であるように思われる。


石川優実さん 

@ishikawa_yumi

 のご著書『#KuToo 靴から考える本気のフェミニズム』で、石川さんに寄せられたツイートの全部または一部を引用している箇所は、出版社のホームページにもあるように  http://gendaishokan.co.jp/goods/94.htm 著作権上の正当な引用であると思える。そして、この部分が大変興味深い。


今日、ツイッター上での「炎上」のかなりの部分は、もちろん意味のある意見の交換もあるけれども、一方で論理の緻密さや集合的関係の正確な把握を欠く「認知的失敗」(cognitive failure)の見本市になっている。石川さんの「#KuToo」本はその認知的失敗のさまざまなパターンを示している点で興味深い


例えば、ハイヒールやパンプスを履くことを強制されることに反対する #KuToo を主張する方が、場合によってはハイヒールを履いても、全く問題ない。それは自ら選んだことだからである。また、「礼儀」や「マナー」だという主張もトリビアルに間違っている。人権や自由の上位概念ではないからである。


石川優実さんが #KuToo の運動を展開されていることには敬意を表する。この、人間としての常識から言えば全く正しい主張が、社会の中で浸透していくことを心から願う。誰も、苦痛な装いを強制されるべきではない。そんな当たり前のことが共有される社会になったら、みんな生きやすくなるはずだ。


以上、連続ツイート2402回「石川優実さんの #KuToo を全面的に支持します」をテーマに7つのツイートをお届けしました。

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