1098回


さきさん

茂木さん、こんにちは。大学2年、女です。

この間、やる課題が沢山あって、その一つ一つ、私にとってのハードルが高いので、本当は作品作りをしたかったけれどその課題のことで心がざわざわしているし、また今度の機会に作品を作ろうということにしました。絵を描いたり陶芸をしたりとかするんですが、作品をつくるのは、本当にそれだけのことを考えてむねをふくらませられるときに、時間も気にせずできる時にやりたんです。でも、あれ、また今度の機会っていつだろう、と思ってしまって不安になりました。胸の高鳴りを他のことのために潰してしまう自分は、嫌です。

これからもやらなくてはいけない事は沢山、山積みになってくるけれど、大変だと思えることにもしっかり心を込めて、向き合っていったら少しずつ良い方向に道が開けてくると思います。やりたい事ももちろんふくらんでくるので、

いくら時間があっても人生やりたいことやり終わらないっ!と言っていたバイトの先輩の言葉に私なりにうんうん、と共感します。沢山やることがある一方で、その一つ一つを丁寧に考えてしっかり向き合ってやりたいんです。そうしながらも、ふと思いついた時に寄り道しながら進んでいきたい。
効率よく物事を進めることはもともと得意でないんですが、でも、寄り道をして、そこで出会った日常の中の小さなセレンディピティをキャッチすることは私にとって大事なことです。それが自分が今中心にやっていることの助けになることがあるからです。
そんな中でもやりたいのにやれない、というように何かをあまり犠牲にする事なくうまくこなしていくというか、バランスをとっていく方法はなにかないでしょうか。

限りある時間の中で、また人生やりたいことが沢山ある中で、毎日の日常生活での選択や行動の積み重なりは大きくなっていくと思います。

いろんな方向に、時に自分のやっている別々の文脈のことをぐるぐる絡めたりしながら、柔軟にだけれどまっすぐに心を向かわせていきたいです。

どんな風な心の持ち方をするのが良いのか、バランスはどんな風にするのが良いかなど、なにかアドバイス、くださったら嬉しいです!


ご回答。


作品づくりをゆっくりやりたいというお気持ち、とてもわかります。


しかし、現代では、多くの人が、細切れの時間を生きています。


さきさんも、細切れの時間の中で、絵を描いたり陶芸をしたりといったやりたいことをされたら一歩前進だと思います。


そうやって夢をつないでいくのです。


ぼくの好きな『赤毛のアン』の作者モンゴメリは、作家として成功する前は郵便局で働いたりして、仕事の合間に、作品を2行、3行などと書き継いでいったと回想しています。


さきさんも、モンゴメリになりませんか?

nounandemo
 
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