連続ツイート2382回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


AIやブロックチェーンを研究されている大澤昇平さんが、ツイッターでの書き込みで炎上されて、いろいろ問題になっている。 大澤さんは優秀な方なのだと思うし、がんばっていただきたいと思うけれども、いろいろちょっとな、と思うことがあって、応援のつもりで書きたい。


まず、大澤さんが、ツイッターのプロフィールに「東大最年少准教授」と書かれているのがなんだかなと思う。東大とか、准教授とか、そのようなレガシーの権威とか肩書と全く関係ないところで発展しているのがAIやブロックチェーンの一番アツいところで、「東大最年少准教授」は全く関係ないと感じる。


ブロックチェーンを提案したサトシナカモトの論文が査読論文でもなんでもなく、ネット上に匿名で突然PDFで上げられたことに象徴されるように、AIやブロックチェーンのベスト・アンド・ブライテストのエーソスはレガシーの権威や組織と無関係なところにあり、大澤さんもわかっていらしゃると思う。


次に、「中国人は雇わない」という書き込みは、ベイズ推定の問題としてもトリビアルな認知的失敗(cognitive failure)で、国籍やエスニシティでその人の能力が断定できるはずがもちろんない。100歩譲って機密漏えいのことなどを考えているのだとしても、誰でもそうなり得るし、そもそも


AIやブロックチェーンはオープンイノベーションが基調で(GPT-2を生み出したOpen AIが典型的)、「中国人は雇わない」というような発想は、およそ当該リサーチコミュニティの最賢の人たちの頭の中には微塵もないはずである。「東大最年少准教授」も「中国人は雇わない」の両方ともトリビアルな誤謬。


大澤さんがいらっしゃる寄付講座に寄付をしているマネックス証券が寄付を停止するとアナウンスしたのは、現在の価値観から見て当然のことだけれども、そのような判断を待たずして、「東大最年少准教授」、「中国人は雇わない」の両方とも、ベストプラクティス、ベイズ推定の視点からトリビアルな誤謬


大澤さんは優秀な方だと思うし、よい仕事もされていると思うので、以上のようなトリビアルな認知的失敗(cognitive failure)にとらわれずに、発言については撤回して、またプロフィールももう少しかっこいいものにして、頑張っていかれたらいいのではないかと思う。


以上、連続ツイート2382回「東大最年少准教授も、中国人は雇わないも、トリビアルな認知的失敗」をテーマに7つのツイートをお届けしました。

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