連続ツイート2375回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


沢尻エリカさんが、MDMA(エクスタシー)を所持されていた件だけれども、メディアの報道の仕方を見ていると、やっぱりヘンというか、現代のアプローチとしては著しくバランスを欠いていると思う。「沢尻エリカ容疑者」という各社横並びの思考停止の呼称は言うまでもないが、全体のトーンがおかしい。


問題の本質は、沢尻エリカさんという一個人がドラッグを使っていたというところにあるのではなく、そもそもドラッグはどこから流通してきたのか、今ドラッグはどれくらい蔓延しているのか、その結果どのような弊害が生じているのかという全体像であって、沢尻さん一人を悪者にして糾弾しても仕方ない。


沢尻エリカさんはNHKの来年の大河ドラマ「麒麟がくる」にかなり重要な役で出演されているようで、撮影が進んでしまっているようだけれども、またぞろいろいろ騒動になっている。これは多くの人が指摘していることだけれども、本人のドラッグ使用と、その作品の扱いはこの際分離した方がいいと思う。


沢尻エリカさんの「麒麟がくる」の出演場面のように、すでに多くの人の労力が費やされ、作品自体も出来上がっている場合には、ご本人がドラッグをやっていたかどうかは関係なく、そのまま放送すると、ルールで決めればいいと思う。そうすれば、関係者も世間もやきもきしなくて済む。


そもそも、ドラッグをやっていらした方がある作品の一部分に出ていらっしゃるからといって、その作品の全部ないしは一部を社会から「削除」するという論理の背後にどんな「理屈」があるのか、よくよく考えてみたらいい。NHKは今回「麒麟がくる」の沢尻エリカさんの出演場面をそのまま放送したらいい。


ドラッグの使用をめぐる思考停止のメディアのあり方はもはや持続不可能な臨界点。メディアはもう少し深く広く考えて賢くなった方がいい。何よりも横並びはやめて欲しい。「世間」という幻想を思考停止の言い訳にしないこと。その一つの試金石として、NHKは「麒麟がくる」をそのまま放送したらいい。


以上、連続ツイート2375回「沢尻エリカさんの『麒麟がくる』の出演場面はそのまま放送したらいい」をテーマに6つのツイートをお届けしました。

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