1056回




アラゴグさん


茂木先生、こんにちは。
18
歳男建築の専門学校にかよってます。

質問したいことがあります。
僕は高校は偏差値60の学校に通ってました。
良い大学に進学する人もたくさんいました。
でもいわゆるFラン大学に進学した人でも高校のテストで学年1位をとってる人もいました。
でもそういう人は性格が良いのかそんなやれば出来る先が見えてる事で、社会や人から認められても嬉しくないような感じで勉強をやめてしまう人が本当に可愛そうというか、社会が腐ってるなと思います。
同様に中学時代に学校のテストで学年1位をとってる奴もこんなんくだらないと言ってわざと偏差値の低い高校に行く人もいました。
そういう人ほど社会から認められるべき人間だと思います。
しかもそういう人は何をやっても出来てしまうような人が多いと思います。
そういう人が社会を引っ張っていくべきだと思います。

茂木先生の意見をお聞きしてみたいです。
宜しくお願い致します。


茂木先生の意見をお聞きき


ご回答。


脳の動機づけ、目標意識というのはとても繊細な植物のようなもので、個人の資質と社会の特性がうまくマッチングしないといけません。


いわゆる優等生は、社会の特性にうまく適応するのですが(時に過剰適応が問題になります)、社会の特性と距離をおいたり、ずれてしまう方もいらっしゃいます。


そのような方の中に、ユニークな才能があってぐんぐんのびる方もいらっしゃいます。


社会の側に、さまざまな個性にあわせたいろいろなコースが用意されていればいいのですが、そうでない場合、お書きになっているような事象が生じるかもしれません。


時代は変わりつつあって、レールに乗るコース以外にも、気づけばいろいろな可能性が出てきています。


そのような可能性に、みんなが出会えるような、そんな社会になっていけばいいなと思っています。


nounandemo
 
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