1053回



さちよさん



女性、40代、パート、愛知県
言葉と力の関係について質問があります。
よく子供の友達が「あのチームの誰々は背が高くて強い」「次のチームはどこどこのチームにいるから強い」とか相手の情報を話してきます。分かりませんが、相手を意識しすぎると本来の自分の力が出ないように思えます。またよくグループを力加減で分ける際Aグループ、Bグループと分けたりしていますが、こちらもBの方が劣っていると思われるため、自分はAじゃないからダメだみたいな考えで上達を妨げるのではと思う事があります。
脳科学からみてこういう言葉の力はあるのでしょうか?凄く気になります。解答いただけると光栄です。


ご回答。


ものごとの全体を見て、冷静に判断して、合理的に考えるのではなく、人間の思考は、さまざまな認知的失敗(cognitive failure)に満ちています。


お書きになられているような、言葉で、あそこのチームはこうだとか、ラベルをつけてしまうことで、思い込みを植え付けてしまって、全体を見ることができずにのびのびとプレイできないということは確かにあります。


行動経済学のダニエル・カーネマンは、そのような一連の研究でノーベル経済学賞を受けました。


言葉は大切で、さまざまな形容をすること自体はとても有意義なのですが、同時に、言葉にとらわれない、しばられないことも重要です。


言葉は、時によりそい、時に離れるのが良いのです。

nounandemo
 
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