連続ツイート2366回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


ネットを見ていると、ずいぶんひどいことがたくさんあって、その背後には偏見とか考えが足りないということがあると思う。「Fランク大学」というのもその一つで、そもそも偏差値を計算している予備校業界と、それを放置している入試運営側の問題だと思うが、これほど愚かな呼び名はない。


はっきり言いたいことがあって、ハーバード大学は「Fランク大学」なのである。つまり、日本流の「ペーパーテストの点数」に基づく「偏差値」という意味だったら、誰だって入る可能性がある。もちろん卓越したところがないといけないし、その競争は激しいけれども、その基準の鍵は個別性、非典型性だ。


アメリカの受験のことを調べると、ハーバードを始めとするアイビーリーグの大学の入試選抜のあり方は、もちろんすべてAO入試で、(日本では、AO入試というと、学力(それもまたペーパーテストの点数で定義しているわけだが)が足りない人が裏から入るなどと考えている人たちがいて、本当に愚かだ)、


そのアメリカのAO入試で、志願者の個別性、非典型性を徹底的に調べる。日本の大学入試はマスプロ、大量処理だから、とてもそれだけの人的時間的リソースを割り当てられないわけだが、結果として、アメリカの名門校は、日本的に言えば「Fランク大学」である。何しろペーパーテストの点数じゃわからない


Harvard, SAT, GPAで検索すると出てくる有名な図があって、(添付)、つまり共通テストのSATや、高校の成績のGPAでは、ハーバードの入試の結果は全く予想できない。(図で、緑が受かった人、赤が不合格の人)。つまりハーバードはFランクなのであって、点数以外の卓越性で競争している。


日本では相変わらずペーパーテストの点数、それに基づく偏差値という、信じられないくらい幼稚な基準で入試が競われ、もっと犯罪的なことにそれによって人の評価関数ができると思っている愚かな人たちがたくさんいる。これでは日本にとって最も大切な、日本人の脳力を上げるというミッションは果たせぬ


名門中高一貫校から東大理IIIに受かっても、それだけでは単なる点数の虫で、ハーバードは不合格になる。受験秀才は凡庸なだけだ。卓越性の道は、一人ひとり違う。100人いたら100人違う。そのことがわかっている人たちは、すでに日本の無意味な受験ゲームから離脱している。日本そろそろ目覚めよ


以上、連続ツイート2366回「ハーバードはFランク大学です」をテーマに、8つのツイートをお届けしました。


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