1043回.



悩みのみやなさん


初めまして。21年前、30代で脳出血を起こし、右半身軽度麻痺&失語症&高次脳機能障害者となった夫と暮らしています。夫は痙攣止めの薬を飲んでいるためか、とても良く寝ます。金曜日~月曜日までは予定もないせいか、ベッドから起きてくるのは、トイレに行くとき。
お腹もあまり空かないため、食事もほんの少し! このままだと歩けなくなる(すでに10分程しか歩けませんが)のではないかと思うのですが、本人は気にしていない感じです。 諦めて、見ているしかないのか でも、見ているとつい、動きなさい!と、言ってしまいます。そして、自己嫌悪になります。脳のどこを刺激したら、やる気になってくれるのでしょうか?


ご回答。


それは、ほんとうに、お大事になさってください。


詳しい診断を待たないとわからることではないですが、右半身軽度麻痺と失語症は、左半球で出血されたことが原因で、それに高次脳機能障害が加わっているのだと思います。


高次脳機能障害は、前頭葉の、意思決定や、行動の遂行、リソース管理など、パーソナリティーに関わる働きの障害ですので、なかなか目に見えにくく、しかしとても大きな意味を持ちます。


パートナーの方が、あまり運動されようとしないことと、関係があるかもしれません。


医学的なエビデンスとしては、やはり、運動をしないと、健康寿命に影響が出るので、できれば運動をした方がよいのです。


ご本人はあまり関心を持たれないということですが、いろいろ工夫されて、運動をする文脈をつくってさしあげるのがよいのかなと思います。


たとえば、知人、友人との社会的なこととか、外出するイベントとか、ご本人も楽しまれるようなことがあると、とてもいいと思います。


悩みのみやなさんのような、真剣に心配してくださる方がとなりにいて、その点はほんとうに幸せだと思います。


おだいじになさってください。

nounandemo
 
脳なんでも相談室へのご相談は、https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/1294423.html のコメント欄までお願いします。

よくある相談項目を集めて、回答した本です↓

『すベての悩みは脳がつくり出す』