９９６回
PlaySkyさん
茂木さま
はじめまして、いつも楽しく本など拝読しています。(元気が出て大好きです。)
映画のインセプションの一場面に、
夢から醒めたくない人達の場面があります。
脳が正常の状態の人間が
夢から醒めない様に望んだら出来るのでしょうか？
自分はユニコーンが出てきたり、現実の世界ではないファンタジーの夢を見るのが好きです。
「真っ青なあの夢の続きがみたい」と願ったら観れたことが一度だけありました。
夢の世界で生きる事は出来るのでしょうか？
脳からみて、「夢がその人の現実世界」は可能でしょうか？
身体を動かさないと脳は良くないのはわかるので、起きて運動と食事などして、誰かと話す。
それだけでは足りないのでしょうか。夢もどんどん病んでいくのでしょうか？
どうぞよろしくお願いします。
ご回答。
夢を見る睡眠と覚醒の通常の生理的サイクルを「ハック」して、ずっと夢を見たままにすることは技術的に難しいし、そもそも脳の健康にとって良くないし、また、現実の経験は脳の内部ダイナミクスを超えた情報をもたらすという意味で脳にとって不可欠で、夢だけは難しいと思います。
ただ、通常の睡眠と覚醒のサイクルを前提にしつつ、睡眠時の夢をできるだけ自分の意志でコントロールできるようにする方法はあって、明晰夢（lucid dreaming）といいます。
検索してごらんになればわかりますが、いくつかテクニックがあって、その一つは覚醒時にこれは夢なのか現実なのか、常に問い続けるということです。
一角獣が出てくるようなファンファジーの世界を、覚醒時に物語として書いたりして楽しむのも一つの方法かなと思います！
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『すベての悩みは脳がつくり出す』