連続ツイート2287回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


韓国との貿易問題についての、日本政府のとっている行動の趣旨がぼくにはよくわからない。韓国がどのような国か、日本側のこのような措置に対してどのような反応をするのかわかっているだろうに、ゲーム理論的にどんな落とし所を探しているのか、理解できない。


今回の一連のできごとの少なくとも遠因になっていると思われる「徴用工」の問題についても、解決済みとかそういうことは形式的なことであって、現代の人権基準から見て常に対応を更新していくのが普通の感覚だと思う。形式主義は本質から外れる。


NHKのニュースを時々見ていると、ジャーナリズムとしての水準を例によって満たしていない。日本政府は、今回の措置は「徴用工」問題についての報復などではないと説明するだろうが、それをそのまま流すのは子どもの使いであって、ジャーナリズムではない。


政府は、あくまでも韓国に対する貿易措置は技術的な判断に基づくものと説明し続けるだろうけれども、それが政治的には「徴用工」問題についての報復として受け取られる(実際トランプ流のやり方だと海外では評価)ということを報じてこそ初めてニュースメディアなのであってNHKは政府広報でしかない。


NHKの報道は、結局、客観性を形式的に標榜するがゆえに政府発表情報に依存して、結果として単なる政府広報になっているのだと思う。今回の日韓の貿易摩擦こそ、政府の見解に独自のジャーナリストとしての分析を加えて、その意味、影響を報じるべきで、そうでなければ存在の意味がない。


以上、連続ツイート2287回「日韓の貿易摩擦の報道に見る、NHKのジャーナリズムとしての存在意義の低さ」をテーマに5つのツイートをお届けしました。

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