連続ツイート2270回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。


相変わらず、岩波文庫の解説目録が面白くてずっと眺めているんだけれども、(その結果購買行動に結びついたのはまだ一冊です。ごめんなさい、岩波書店さん!)なぜなのかなあと思うと、現代に対するバランスをそうやってとっているんだなあと思う。


今私たちが日々目にする大量のテクストは、いわば「フロー」で、現代の精神をあらわしていてイキが良くて大切だけど、やっぱりノイズの部分も多くて、その点、岩波文庫に入っている100年、200年、時には1000年とか2000年経っても残っている文章って、ほんとうに凄いなあと思う。


いわゆる「岩波教養主義」のようなものがダメになった、衰退したというイメージがあった時期があって、恥ずかしながらぼくもそうなのかなあと思ったこともあるけれども、きっと、岩波文庫のラインアップって、北極星のようなもので、変わらないんだろうなあと思う。


ふだんはぼくも時代にまみれていて、あちらこちらふらふらしているけれども、だからこそ、岩波文庫の解説目録を眺めて、ああ、こんな作品もあったなあ、こんな作家もいたなあと思い出すことで、脳の働きのバランスをとっているのだと感じる。


岩波書店といえば広辞苑だけど、それ以外の岩波は売れているかどうかよくわからないで、経営はいいのかなあ、だいじょうぶかなあと心配している人たちもときどきいるけれども、ぼくのこのところの実感としては、岩波文庫、今の時代だからこそバランスとしていいなあと思う。


ただ、ぼく自身もしばらく前にたまたま近くにあった岩波文庫の解説目録を手にとって読んでおもしろい! と改めて思うまで忘れていたのと同じように、岩波文庫的なものを忘れている人もたくさん世間にはいるだろうから、思い出してもらうことも大切なのかと思ってこんなツイートをしている。


以上、連続ツイート2270回、「今の時代だからこそ、バランスとしての岩波文庫」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

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