二日前、こんなツイートをしたんだけど、今日になってたくさんのコメント、ご意見をいただいている。
『安倍さんの街頭演説で、ずっと「安倍やめろ」とか言っていらっしゃる動画を見たけれど、ああいうのはどうかなと思う。ちゃんと安倍さんのお話を聞いて、もし同意できないとかおかしいと思ったことがあったら「ブーイング」をするというのならまだわかるけど。まずは聞かないとおかしいんじゃないかな。』
ツイートが、少し時間を置いてたくさんのコメントをいただくのは時々あることで、ふしぎだなあと思う。どこかに転載やまとめが載って、それで改めてコメントにいらっしゃるのかなあとも思う。
それで、コメントされる方の多くが、安倍さんの過去の言動や政策に怒っていられて、安倍さんの演説に対して、「安倍やめろ」と言うのは当然なのだ、という趣旨のことをおっしゃる。
ぼくは、正論やきれい事に聞こえるかもしれないけれども、やはり、安倍さんがその場で何をおっしゃるかはわからないわけだから、まずは耳を傾けるのが筋なんじゃないかと思う。
ぼくは、人間というのはいつ変わるかわからないという考え方を持っている。
安倍さんが今までこうだったから、今回もこうだろうとは思いたくない。
まずはおっしゃることに耳を傾けたい。
もうひとつ、これは選挙なのだから、最後は有権者の投票でいろいろなことが決まるのだと思う。
安倍さんの発言や政策を評価されない方々も、その安倍さんの内閣支持率が下がらないとか、自民党の支持率が高いということについてはどのように考え、感じられるのだろうか?
何度か書いているけれども、ぼくは特定の政党の支持者というよりは、「政権交代」の支持者である。
日本の政治風土はあまりにも政権交代が起こりにくく、また自分を与党=多数派において安心する心理が強すぎると思っている。
しかし、民主主義の原理原則として、選挙を通して安倍さんや自民党が選ばれているのだから、それは事実として認めざるを得ないとも思っている。
安倍さんや自民党の支持率が高すぎると感じるのならば、安倍さんを批判するのではなくて、むしろ安倍さんや自民党を支持している有権者の心理、その認識にこそ向き合い、分析し、働きかける必要があるのではないだろうか。
安倍さんはご自身のお人柄や信念であのようにふるまわれているだけである。
むしろ、安倍さんをあれこれ言うよりも、その安倍さんや自民党を支持しているように見える日本の有権者のかなりの部分にこそ、なぜその方々はそのように振る舞っているのか、問いかけ、光を当てるべきではないのだろうか。
批判や関心の矛先が違うように感じるのである。
アメリカのトランプ支持者がしばしば分析の対象になるのと同じように、日本の安倍さんや自民党を支持している方々も分析の対象になるべきだと私は思う。
その方が有益だし、前に進むこともできるのではないか。
安倍さんは安倍さんでいらっしゃるだけなのだから。
(クオリア日記)