連続ツイート2266回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

今朝、マスメディア各社がいっせいに今回の参議院選の世論調査による「情勢」を報じている。毎回おなじみな光景だけれども、意味がないとは言わないけれども、ジャーナリズムとして他にやることはないのかなあと改めて思う。とてももの足りない。

NHKが選挙報道において及び腰になるのはそれなりによくわかるけれども、新聞や通信社が選挙について報道するときに「中立」はいいとして油を抜いてしまった「目黒のサンマ」のような味気ない、印象の薄い記事になるのはなぜなのだろう。いきいきとした感じが全くない。

おそらく、その時々の世論とか、政策上の争点とか、そういうことについての切り口だとか、視点だとか、概念化について、あまりやる気がないというか、様子見の態度が無意識のうちに身についているから、書く記事に体重が乗っていないというか他人事のように感じられてしまうのだろう。

政治的な立場がスペクトラムのどこにあるにせよ、今の日本の状況や、これからの時代に向けての課題について思うことがあるはずで、そのような当事者意識のある報道ならばもう少し血の通ったものになると思うけれども、メディアの選挙報道はおしなべて印象が薄く、記憶に全く残らない。

インターネットでは、SNSを中心にさまざまな言説が飛び交っており、みんな熱い。その熱さに慣れた目からすると、大手メデイアの選挙報道は気合が抜けているというか、いきいきとした動きをとらえる情熱にも技術にも不足しているように見える。

もともと、選挙全体が「様式美」化していて、候補者どうし、政党どうしの意見のぶつかりあい、がちんこの戦いの熱があまりにも少ないのだと思う。なんのために選挙をやっているのか。民主主義が機能しない理由は、選挙のプロセスの不全とメディアの低熱の両方に理由があるように感じる。

以上、連続ツイート2266回「メディアの選挙報道は、なぜこんなに低熱なのか」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

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