ぼくのトークは、本番は(仕方がないから)パワーポイントを使うけれども、その前に、ホテルで午前中、キーノートにファイルを移して、キーノートにあるスライド記録機能(喋りながらスライドを送っていくと、記録されて、それをm4vとかで書き出せる)で「リハーサル」をした。


それで、take 5(一回20分しゃべるから、100分喋ったことになる)でまあいいや、と思って、youtubeにアップロードだけして、まだpublishボタンは押さなかったんだけど、それで会場に行った。


それで、会場でトークの(仕方がないから)パワーポイントファイルをUSBメモリで設置のパソコンに移したら、もう安心してしまって、ぼくの前の人が話している間に、youtubeのpublishボタンを押した。


だから、ぼくの今回のトークは、実際に話す前にすでにpublishされていたことになる。


それで、本番のトークでは、「youtubeに上げたから」とまずは言って、「細かいところはそっちでも見てね」と言って、それから案外自由にいろいろなことを言いながらトークを進めていった。


それで、youtubeの方ではそんなことをあまり言っていないんだけど、IIT(Integrated Information Theory)のような統計的なアプローチで意識がわかるとか言っているひとたち、マジ意味わからないんだけど、みたいなことを面白おかしくしかし論理的に言っていて、終えて、座ったら、なんと次の人がIITをテーマにしたトークの人だった(汗)



その人はスペインから来た人で、「今、IIT campについていろいろ言及があったけど、ぼくはΦが意識を説明できると思っているわけではなくて・・・・」みたいなことを言いながらトークを始めたので、ああ、悪いことをしたなあと思った。


それで、IITの人たちが好きなΦの計算の話とかいろいろ聞いていたんだけど、その青年は真面目でいい人でトークもそれなりに面白かったんだけど、やっぱり、Φを計算する意味というか、それが意識に関わるという論理がまったくわからなくて、単なる応用数学だな、という印象を確認した。


というか、統計的な解析をするならば、別に、意識の理論とか、Φとか言わないで、普通にやった方がよほど有意義だと思う。


それは意識とは直接関係ないとは思うけれども、有意義な科学的解析ではある。


Φの話を聞くと、ペンローズの話では刺激される脳の部位が全く動かないで、サンドウィチに砂を挟んで食べているような味気ない気持ちになるのである。


Φって美味しくないんだよね。


(クオリア日記)