連続ツイート2229回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、ある一冊の本について。

三浦瑠麗さん @lullymiura の『孤独の意味も、女であることの味わいも』(新潮社)のゲラを読ませていただいて、とても感動して、『波』に書評を書いたのだけれども、そうしたら担当編集者の北本壮さんが、連続ツイートをやれと言って、はいと返事して、昨日やるはずだった。

そしたら、トランプさんの相撲観戦の方に気を取られてそっちの方の連続ツイートをしてしまったから、北本さんが「あの、、三浦さんの連続ツイート、、、」とメールをよこしたので、あっ、ごめん、忘れていた、今日やりますと返事したので今日やっている。

三浦瑠麗さんの『孤独の意味も、女であることの味わいも』は、告白文学の傑作である。ご自身が今、ここにいることの由来を書ききっている。その正直でうそのない自分を見つめる目は、オスカーワイルドの「獄中記」に通じるところがある。

『孤独の意味も、女であることの味わいも』に書かれていることは、時に悲惨であるし、また衝撃的な事実の開示もある。しかし、三浦瑠麗さんが、そのような事実を年月を経てふりかえり、自省していることで、ふしぎな「慰撫」の感覚さえ生じる。

三浦瑠麗さんは国際政治について研究し発言されているが、そのような「公」の領域の言葉と、『孤独の意味も、女であることの味わいも』に綴られた、きわめて私的な領域の言葉は、同じ人から出ている点において通底する。三浦さんの公的発言のいわば魂の起原が明らかにされる。

『孤独の意味も、女であることの味わいも』ですばらしいことの一つは、追想が時系列ではなく、あちらこちらに行きつ戻りつ書かれることで、自省というものの生理はそうだと思うし、おそらくは一気に書かれたこの本の真実性、迫真性を高めている。

『孤独の意味も、女であることの味わいも』は、三浦瑠麗さんが自分の魂を救うために書いた本だと思う。その意味で夏目漱石の『坊っちゃん』や『我輩は猫である』に似ている。そのような由来の本が、多くの読者に共感と心の安らぎをもたらすのはふしぎな言葉の福音である。

以上、新潮社の北本壮さんが連続ツイートをやれと言ったので、とてもよい本で感動した、三浦瑠麗さんの『孤独の意味も、女であることの味わいも』 https://www.amazon.co.jp/dp/B07RGVCFK8/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1… に関する連続ツイート2229回でした。