どこからか、岩波文庫の解説目録が出てきて、これが面白い。


 岩波文庫のかたちをしていて、そこに、コンパクトに作品が説明されて載っているんだけど、ひとまわりもふたまわりもして、古典になっている作品を「ああ、こういうのもあった、ああいうのもあった」と思い出すのが面白い。


 ぼくが小中高くらいまでは、岩波文庫はいわゆる岩波教養主義の牙城で、本屋に行って岩波文庫の棚の前に立つと凛とした気配がした。


 時代がすっかり流れてしまって、いまはぼんやりしてしまっているけれども、解説目録を見ていると、「ああ、こんな本あったな」「これ読まなくちゃ」などと思い出すのが面白い。


 英語の本などは、ひょっとして岩波文庫じゃなくて原書の方を読んでしまうかもしれないけれども(たいへん申しわけありません!)、とにかく一回りも二回りもして面白い。



 古典ばかりだから、10年や20年経っても価値が変わらないのがたのもしい。


 みなさんも、機会があったら、岩波文庫解説目録、手にとってごらんになることをおすすめします。


今はpdf版もあるらしい。


https://www.iwanami.co.jp/news/n20872.html



(クオリア日記)