連続ツイート2190回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、スマートスピーカーについて。


アマゾンのスマートスピーカー、アレクサが収集した録音の内容を、アマゾンの社員が一部シェアしていたというニュース報道が問題になっている。プライバシー保護の観点から論議が起こっているが、スマートスピーカーの本質は、もう少し別のところにあると思う。


「アレクサ」や「OKグーグル」のようなwake wordで起動するためには、常に設置場所付近の音声環境をモニターしていなければならない。そのどれだけをローカルで処理してどれだけを中央に送るかは設定次第だけど、とにかく前提として音声環境を常にモニター、解析していなければ即応できない。


スマートスピーカーが常に設置場所付近の音声をモニターしているということは、例えば、テレビの視聴率調査が簡単にできることになる。それだけでなくて、どんなラジオを聞いているのか、音楽、映像を視聴しているのかが設置数だけのサンプルでモニターできる。


音声をモニターしていれば、その世帯の家族構成や、飼っているペットの種類や数もある程度推理できる。また、家庭内の会話を分析すれば、どのようなトレンドが話題になっているのか、ライフイベントとして何があるのかなどもわかる。それに合わせたサービスも、もし可能ならば提供できる。


例えば、「うちの子も小学校4年になるから、そろそろ塾を考えないとな。日能研にしようか、四谷大塚か、サピックスか・・・」などと家庭内で会話した翌日には、スマートスピーカーでそれを検知した運営側のアレンジで入塾案内書が届く、という設定だってプライバシー保護の考えによるが可能である。


スマートスピーカーが数多くの世帯に設置され、音声が(プライバシー政策によるが)連続的にモニターされることによって広がるサービス、解析の可能性は無限で、今回の、アマゾンの社員さんが一部の音声をシェアしていたというのはまだ人間レベルで、人工知能が介したときの本来の領域は別だと思う。


以上、連続ツイート2190回「スマートスピーカーの可能性」について、6つのツイートをお届けしました。

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