847回

りんさん

オタクである茂木さんと感覚が共有できることを期待して質問させていただきます。



オタクは、なぜ話が密でストーリーを作ることができるのでしょうか。



頭のなかで形成することができるストーリーは無限だと思います。どれが想像でどれが真実か、そしてどれがあたりまえとして補った話なのか。そのあたりがめちゃくちゃになるし、学問におけるストーリーはおそらく確定した話ではなく進展途中。教わる人や本によっても印象は異なるし、事実も異なる。その辺りをどのように妥協するのか、どのように選択して知識を蓄えるのか。

また、ストーリーはなぜ順番に繋がっていくのでしょうか。当たり前が、当たり前として吸収されてしまったら話せないと思います。キーボードのタイピング、ご飯を食べるという行為、日常のルーティーンは当たり前になったからこそこなせる。当たり前が当たり前にならずに話せるとは、どのような状況なのでしょうか。

よろしくお願いします。

りん 20代 女性。

ご回答。

りんさんの言う「ストーリー」は、その人の思考のパターン、プロセスそのものです。オタクの方は、一つのことに対して情熱と集中を持って考え続けることができるので、それだけ「ストーリー」が濃密になっていくのです。

ストーリーとは、要素の間の連関が有機的につながっていく構造であり、オタクはそのような構造を脳の中で構築していくのです。

nounandemo
 
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