834回

Sayoさん

茂木さん

こんにちは。
今月27歳になり、学生時代からお付き合いをしていた方と結婚を致しました!自己紹介はこれぐらいにしておいて...


2016年に大学を卒業し、中小企業のコンサルティングをメインとしている会社に就職致しました。「人は生まれてきたからには役割がある。そして働くことでその役割に気づくことができる」「働く方ではなく生き方」などなど、個性の強い思想を持った社長で、著名人を呼んで講演会などを日本各地の中小企業経営者に向けて行なっています。

言葉使いが天才的な方で、その社長の講演に惹かれて、中小企業であっても、就職してみようと思っていたことを覚えています。

入ったらしその変わりように気づかされることとなったのですが... 1ヶ月、2ヶ月と、土日を含めて休みのなければ、平日も日付を超えない日がないほど激務な環境で働くことを課されました。

陰湿なイジメや労働環境に疑問を抱き辞めてく人も後を絶ちません、ですがその辞めていく人達の事を悪くいい、辞める人こそが悪だと認識するその心の狭さに私は心が痛くなります。それはまるで、悪質な宗教団体からの離脱を意味するような感覚です。

どうしてこのような状態が許されるのでしょうか。どうして社長は、自分の承認欲求や自己愛を最優先させてまで、他を否定してしまうのでしょうか。まるで一種の洗脳です。



私は旦那さんの助けもあり、その異様さに気付かされ、辞める事ができましたが、やめるにやめられない人がいるのも事実です。何か私に出来ることはないのか、と考えながらも、近くのも恐ろしい会社です。

茂木先生、会社とはそういうものなのでしょうか。

ご回答。

うまく抜けられて、良かったですね。

冷静に考えれば、ある会社が生産性が高いということは、その従業員が働いている時間あたりの利益が高いということのはずで、お書きになっているような長時間労働が当たり前の会社は、働き方の効率が悪いか、ビジネスモデルに無理があるか、あるいは社長が社員の方々を搾取しているか、いずれにせよ何らかの不良設定があるということを意味すると思います。

まともな経営者だったら、そのような状況を客観的に把握して改善を図るはずだと思います。

言葉の使い方が巧みということですが、それと経営実態がずれているということであるのならば、それは単なる精神論ということなのでしょう。

精神論は、経営の方法論としてかつては一定の人気と需要があったと思うのですが、もはや時代遅れになっていると思います。

その会社のことは早く忘れて、素敵な人生を歩まれてくださいね!

nounandemo
 
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