人工透析治療について、医師の方が中断の選択もあるということをおっしゃって、患者さんがそれを選択して、でも後に撤回をするようなことをおっしゃって、それでも亡くなられてしまったというニュースだけれども、これが標準的なプロトコルではなかったのではないかというところに大きな疑問がある。


 一人ひとりの医師の知見や個性によって、患者さんに提供される情報がばらばらだったり、その後治療の再開を願ったときにそれに対応するかという判断が違っていたとすると、安心して医者や医療機関に任せられないという気持ちになってくる。


 やはり、医学界全体として、現状の知識や技術を駆使して、ベスト・アンド・ブライテストの判断の基準を示すべきだし(すでにあるのかもしれないが)、基本原則としては、命をつなぐために必要な現在とりうるすべての選択肢を尽くすべきだと思う。


 今回の医師の判断が、報道される限り、上の基準を満たさない恣意的なものに見えるところが問題なのだと思う。


(クオリア時評)


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