菅官房長官の、東京新聞の望月衣塑子さんへの態度を見ていると、完全に感情をこじらせてしまわれているというか、官房長官という公職の方がパブリックでふるまう時にはどうすればいいかという問題からは離れて、個人的な感情で動かれてしまっているように見える。


 菅さんだって人間なんだから、そういうふうになることもあるかもしれないけれども、民主主義の原理としても、また、官邸の危機管理としても、誰かが気を使って解決へと動いて差し上げればいいのにと思う。


 あの、望月さんの質問がはじまると数秒後に「簡潔におねがいします」などとノイズ的な口はさみをする謎のおじさまも、おそらく上からの指示で忠実にやっているのだろうけれども、礼儀とかそういう視点からみてもちょっとみっともないので、やめた方がいいと思う。


 おそらく、あの記者会見という文脈の中では、こじれた関係は解消しないと思うので、文脈を変えて、菅さんと望月さんがお茶でも飲んだらいいと思う。


 お茶でも飲んで、お互いのわだかまりを解消したらいいと思う。

 本人はなかなか言い出せないだろうから、気の利いた官邸スタッフがなにか大義名分をつけてお茶の時間をつくればいいのにと思う。


 もちろん非公式に、ないしょで。


 このブログを読んで、官邸の中の気の利いた方がお茶の時間をもうけたらその事実は公開するひつようなくて、淡々と日常が進んでいくように見えるだけでいいんだと思う。


 このままだと、官房長官の記者会見がもったいない。


 英国の首相官邸では、そのような気配りのさまざまが密かに行われていると聞く。いつもうまくいくとは限らないけれども。


(クオリア時評)


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