792回

ホリセイさん

二度目の投稿になります。
質問は内向型の人と外向型の人の共存の仕方についてです。
先程、評論家の宇野常寛さんとカジサック(キングコング梶原さん)がツイッター上で揉めている様子を拝見しました。内容はイベントをしていてカジサックさんがまわりを盛り上げるために宇野さんをイジっていたら宇野さんが我慢の限界がきて途中で帰ったというものです。

私は比較的、内向型の性格だと自覚しています。内向型診断のようなものをしたらほぼ全て当てはまります。それでも最近はバイト先の居酒屋でもっと社交的になれ、おとなしいと逆に気を使うからと店長に言われ、確かにそういう側面はあるなと思い出来るだけ話すように心がけています。その上でイジリのようなものも増えました。といっても私自身がイジられるのではなく、先輩をイジれと強要するもので、私が他の人と仲良く話せるようなきっかけを作ろうとしてくれています。しかし、そもそも私自身が人に悪口を言うことが好きではなく、強要されることも苦手で実はすごく困っています。でも、バイトのことを考えると私は少数派で外交的な人たちに合わせることが必要なような気もします。それにお客様の接待もしますのでその方がお店としては理想的だと思われます。仕事としてやっているのでそれも含めて大事なのかなと、またプラスに考えればいい経験に繋がるのではと思っています。内向型にも外向型にも良いところはありますし、不利になることも多いと思います。そう考えると自分が素直でいられる軸が内向型にしろ外向型にしろバランスをとれることって大事なのかなと思いました。また茂木さんがおっしゃっているメタ認知を体得するためにももしかしたら繋がってくるのではと思いました。
最初に宇野さんの話をしたのは、場の空気に合わせることの必要性に疑問を思ったからです。
茂木さんへの質問は、
・空気を読むことがどれくらい必要なのか
・その上で空気を読んで誰もが不幸にならない方向に気配りができる人間になるにはやはりメタ認知は必要なのか
・内向型と外向型の共存のあり方はどうあるべきなのか(どちらに合わせるべきか、もしくはそうではなく誰もが尊重されることを前提に他に方法があるのか)
です。
長文すみません。もしよろしければ回答をいただけたら幸いです。

ご回答。

内向的か外向的かということは、人格(personality)の五大要素(big five)の一つ(extraversion)で、当然人によって異なるわけですが(そもそもばらつきがなければbig fiveにならない)、そのどれもが「正解」とも言えるのです。

内向的な人にはそれなりの利点があるし、外向的な人にはそれなりの利点がある。

「イジリ」のような文化は、同化圧力の高い社会ならではで、それで心地よい人もいれば、心地よくない人も当然いる。

誰もが、お互いの多様性を尊重して、それなりの間合いをとる社会になればいいのにと思います。

多様性が高まらないと、チームとしても能力やパフォーマンスが高まらない。

金太郎飴のような地上波テレビのバラエティは、沈滞する日本の象徴のように私には見えます。

nounandemo
 
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