今朝の某新聞に、坂本龍一さんのインタビューが載っていて、とてもお人柄の伝わる素敵なお話で、いいなあと思って読んでいたら、ふと気づくとお名前の横に()して年齢が書いてある。


それを見た瞬間、なんだかとてもいや~な気持ちになった。


だって、関係ないじゃん、年齢(笑)。


日本の新聞記事で(これはテレビもそうだけれども)名前の後に()して年齢を書く習慣になっていること、以前から理解できないし、特に、藤井聡太さんが若くして快進撃、みたいな年齢がニュースの要素になっている場合は別だけど、今回の坂本龍一さんのインタビューのように、年齢と全く関係のない話にも()年齢とするのは、一体どうしてなのだろう?


よく、新聞記者の方が話を聞きに来て、「ところで、茂木さん、生年月日は?」とか言われて、はいはい、また例によって()年齢って書くつもりだな、と内心思っても、そんなどうでもいいことであれこれ言っても仕方がないから、淡々とお伝えするけれども、新聞記者が持っているあの仕草というか、社に帰って確認していないとデスクに怒られたりするんだろうけど、実際には全く意味がないと思う。


◯◯容疑者みたいな書き方もそうだけど、日本の新聞は、なぜそんなことをしているのかわからないけども習慣になっていることが多すぎる。本人たちも、もはや意味わからないけれどもとりあえずそうなっているからやっている、みたいな感じで()年齢と書いているんだろうけど、ジャーナリズムとしてのダサさの一つの症状だと思う。


やめたらいいと思う。()年齢。


案外、そんな小さなことから、日本の新聞もようやく変わっていくと思うよ。変わるとしたら。


あとは、書評欄の、わけのわからない文字数指定のマス目書き。本の内容や重要性に応じて長さを伸縮自在にしたらいいでしょう。

 

(クオリア時評)



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