若者たちの間では、すっかりユーチューブになっていて、そもそも、テレビは意識にもないらしい。

 「だって、公共の電波だから、それをどう使うかは重要でしょう」と言うと、「いや、関係ないかな」とか、返ってくる。


 つまり、若者たちの意識の中では、そもそも、「公共の電波」は要らないらしい。



 うーむ。

 それにしても、ユーチューバーの勢いはすごい。

 それにつけても思うのは、ユーチューバーで何百万再生もある「番組」は、かつての地上波テレビ的なノリと、編集が多いということだ。


 ぼく自身は相変わらずの「底辺ユーチューバー」だけれども、昨日、けんたしゃんに「サムネ」変えて見たらどうですか、と言われた。


 「ん?」と戸惑っていると、つまり、画面の上に、大きい文字でテロップつけている感じ。そうするといい、というのだ。


 いや、だって、それって、今までの地上波テレビと同じだから。(笑)


 今のユーチューバーブームには、かつての地上波テレビ的なコンテンツが単に移ってきている、という側面も大きいのだろう。

 ぼくはもう少しロングテールというか違う文化を求めたい。


 あるオタクは、最近ユーチューブ見始めたと言って、その内容が「永久機関」だったりするし(もちろん英語のやつ)、ある小学生は、宿題をユーチューブの動画で解いて、それでフーリエ展開を使ったと聞いた。


 だから、どちらかというとそっちの方がいいのであって、地上波テレビ的なノリをユーチューブに移しただけだと、何も変わらないという気がする。


 ぼくは圧倒的に英語のを見ることが多いし、あとは音楽、科学技術、コメディ、いずれにせよ日本ではボリュームゾーンではなく、もちろん地上波テレビではやっていない。

 若者たちが地上波テレビっぽいのをユーチューブで見ているだけだと、何もかわらないな、と思う。


 それにしても、「公共の電波」、要らないという議論には驚く(笑)。


 テレビのまわりには、寒風が吹いている。少なくとも若者たちの間では。


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