721回


Big Treeさん


茂木さんのTwitterを見ていると大阪で校長先生をテストの点数で評価すると言う記事がツイートされていました。

私は真の学力とはある一定期間内の点数だけで図られるものではなく、ある1人の人間が生涯を通じて探求したいテーマを個々人が見つけそれに関する学びを深めていく知的志向性や生き方、その一生を通じて追究していく対象に対する強い知的好奇心をどれだけ持てるかということが、本当の学ぶ力であり、学力の本質なのではないかと信じています。

その人の人生の中で起きる経験、出来事すべてのことから何かを学び、問題意識を持ち、それに基づいてどのように生きたかということが学力の本質なのではないかと思っています。

究極の入試問題とは、人生のテストのようなもので、大学の入学試験に問われる問題はただ1つよく、「あなたは今までの人生で何を学び、どのような問題意識を持って生きてきましたか。」というシンプルかつ答えのない問いにどのように答えるのか、これだけで良いのではないかと思っています。

茂木先生の考える学力と言うものは一体どのようなものでしょうか。やはり茂木さんも東大やケンブリッジ大学のような名門大学で学んだと言うこともあり、「学力=点数」と言う図式がどうしても成り立つものなのでしょうか。

よろしくお願いします。


ご回答。


点数というのは、つまり「評価関数」ということで、室内でのペーパーテストで図れる評価関数は当然限られることになります。


人工知能の時代に、そのような評価関数を無意味で、もっと身体性を伴った、オープンシステムの中での評価関数を大事にすべきでしょう。


諸外国は、とっくの昔にペーパーテストの点数などというものは唯一の価値基準としていません。ただ、そのような総合的評価をするのには、評価する側の見識と経験が必要です。


日本の敎育関係者は、思考停止が多いので、そのような評価能力を持つのはなかなか困難です。でも、始めないと仕方がありません。

nounandemo
 
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