マルクス・ガブリエルの『世界はなぜ存在しないのか』を英訳で読んでいるが(読んでいて、ひさしぶりにドイツ語で読みたいなあと思った)、このひとは過激でなかなかひどいひとだなあと思う。


 たとえば、スティーヴン・ホーキングさんのことを「その知性が過大評価されている人」などと書いている。(日本語訳ではどんな表現が選択されているのかは知らないが)。


 著者は別に個人攻撃をしたいわけではなく、つまりは物理的世界観、科学的世界観の存在論的な議論における狭さを言いたいのである。


 過激さを持つひとは、その枝葉をあとから刈り込むと、いい感じになる。


 だから、過激さを持つ若者は、「おお、君ここにいたのか」と歓迎することにしている。


 少々でっぱっていても、刈り込んで整えればいいから。


(クオリア日記)

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