スイカに塩をかける、という習慣は、子どもの頃にはあったような気がするのだけれども、最近はなくなってしまった。
つまり、それは、スイカが品種改良で甘くなって、甘さの完成度が高くなったということなのかなと思う。
同じように、いちごにコンデンスミルクをかけてつぶして食べる、というのも、なんとなく廃れてしまった。
いちごひとつぶひとつぶの完成度が高くなって、そのまま食べるようになったのだろう。
どちらも進歩のようで、なんとなく、昔の食べ方もなつかしい気がする。
塩をかけるとちょっと甘くなるというのは、人生にもあるような気がして、ときどき思い出してみる。