よく、気候のいいところで、丸い陶器の器の中に水が張ってあって、その中に水草があって、メダカが泳いでいたりすると、ああいいなあ、と思う。


 それだけで完結した小さな世界というのは、なぜあんなに魅力的なのだろう。


 その中で生態的にバランスがとれている。

 メダカは、泳ぎ回りながら、何匹かいればその相対的な位置関係などが入れ替わって、案外と変化があり、その変化を彼らも楽しんでいるのかなと思う。


 順列組み合わせで無限に変化していけば、スモールワールドもそれなりに飽きずに楽しめて、人間の日常というのは案外そんなものかもしれないと思ったりする。


 (クオリア日記)


魚泳ぐ.png