今日は、七夕だ。
先日、ある商店街を歩いていたら、七夕の飾りがあった。
短冊に、子どもたちが願いを書いている。
「しょうらい、おいしゃさんになれますように」
「いもうととなかよくできますように」
「おじいちゃんの病気がよくなりますように」
そんな子どもらしい願いが書かれている中に、一つ、異彩を放つ願いがあった。
「きしゅうのドンファンのじけんがかいけつしますように。」
一瞬、大人が書いたのかと思ったら、やっぱり字が子どもだ。
そういえば、子どもの頃、背伸びして、大人たちの世界をのぞきこもうとしていた時期があったなあと思いだした。
大人たちが騒いでいる事件を、その意味が完全にはわからないままに、なんとはなしに話したり、触れたりしたくなる。
それで大人が焦っている様子を面白く思う。
七夕の短冊に、「紀州のドンファン」が書かれていて、ぼくは子どもという成長する存在がキラキラして感じられた。