628回


ころもちゃんさん


茂木先生こんにちは、大学3年のちょもといいます。地方で一人暮らしをしています。

単刀直入に言うと、私は今大学を辞めるか迷っています。理由としては以下の通りです。

①生命科学を専攻しているのに、生物が嫌い&大の苦手ということ。

なぜ生命を専攻したのかと言われそうですが、脳科学を研究するのが中学生の頃からの夢だったのです。しかし、生物学は好きになれず、ずっとジレンマを抱えながらここまでやってきました。勉強して行けば、好きになると思ったのです。でも、ダメでした。生物学という学問を受け入れられません。3年目にもなると、周りとの学力差も目に見えてわかるようになりました。小さい頃から、勉強が好きでそれを取り柄に頑張ってきましたが、今では勉強の楽しさは全くなくなってしまいました。

単位も取れず、留年すれすれです。

②部活でのストレス

私はこの2年半、馬術部に所属してきました。勉強で行き詰まってた私の唯一の生きがいでした。もちろん、週5日の練習や毎日の馬の世話はかなりしんどいし、人間関係もずっと上手く行っている訳ではありませんでしたが、やはりここが居場所だと思ってきました。

しかし、ここ最近必要以上に部活でイライラしてしまい、それに対して自分でもうんざりしていました。体調不良も重なり、練習できない時間も増えてなかなか上達できなかったり、主将と意見が合わなかったりで、部活に行くことがストレスになってしまいました。


主にこの2点が理由です。大学に通う理由が就職のため以外に思いつきません。でも、そんな理由で大学に滞在していたくないし、親にも申し訳なく思います。辞めたところで、就職できるかもわかりませんし、やりたいこともわからなくなってしまいました。今は、大好きな彼氏と離れなくなくてこの地に留まっているようなものです。

長文大変失礼致しました。

どうしたら、本当にやりたいことや好きなことが見つかるのでしょうか。大学を辞めた先には何が待っているのでしょうか。

ご回答いただけると幸いです。


ご回答。


脳科学に興味があるということですが、脳科学は生命科学の一部分です。


というのも、脳も細胞でできているし、脳を持つ生物は、生きています。


もちろん、脳科学には、認知科学や、最近で言えば人工知能などの関連分野もあるのですが、これらも、広い意味では生命科学に関係しています。


生命科学は、とても面白いと思います。その面白さの「視点」のようなものが、もし発見できたら、一気に関心が高まると思います。


ですから、できることならば、生命科学、生物学を好きになってくださったら、と思います。


次に、馬術は、すばらしいスポーツだと思います。


馬との関わり、克服すべき目標と努力。


ただ、部活と大学のどちらが優先順位が高いかと言えば、やはり大学かと思います。


もし、部活がストレスのもとになっているのでしたら、部活をやめるか休んで、ストレスを下げて、少し休んで、大学に楽しく通える環境をつくられたら良いのではないかと思います。


ぼくは、たとえば起業してそちらがとても忙しくなってしまった、というような場合のように、大学に通っている場合ではない、というときは、大学をやめることをおすすめしますが、そうではなくて、ただなんとなく、というような場合、ペースを落としても、大学にいることをおすすめしています。その方が実際的にうまくいくことが多いからです。


無理をする必要はないですが、ストレスの要因をできるだけ減らして、のんびりゆっくり、しかし楽しく集中して、勉強をつづけられることを心から願います。


生命科学、たとえばCrispr-Cas9のことだけを考えても、こんなに楽しいことはない! と思ってしまいます。


https://www.youtube.com/watch?v=O360cFGDbfE


今の時代に生命科学を勉強されていること、うらやましいくらいです!

nounandemo
 
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『すベての悩みは脳がつくり出す』