今公開中の映画『レディ・バード』はとてもいいです。ぜひ見てください。


ぼくは2ヶ月くらい前に飛行機の中で見ましたが、心の中にすっと入ってきて鮮明な印象を残す青春映画でした。


主人公の女の子が、違和感から、自分を「レディ・バード」と呼んでいる、そのあたりの機微がほろ苦く、素敵です。


思うに、思春には、誰でも、自分のことを受け入れられない時期があるのではないでしょうか。自身だけでなく、親との関係や、家庭環境など、自己とその周囲の中にあるほろ苦い芯のようなものを探り当ててしまう。それが青春。


ところが、そのほろ苦い芯こそが、心がさらに伸びるための「成長点」であることがわかる。そのことが着地した時に、「レディ・バード」は、自分の本来の名前を受け入れます。


良い映画は、脳の中で育ちます。

「レディ・バード」は、見た時から、ずっと心の中で大きくなっていて、10年後、20年後も、きっと覚えているのだろうと思います。


(イラストは映画と関係のない、てんとう虫さん(ladybird)です)


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