きのうは慶応大学で大好きなマエノ教授からお誘いを受けた授業であった。


 全体を組織されているのが、トウマ教授。

 会場について、パワポの準備をしていると、学生さんがふたりいらした。

 オーハシくんと、エガミさん。


 「あの、お手伝いします」

 「ああ、TAだね!」

 「はい!」

 「何の研究をしているの?」

 「ハイパーループです。」

 「ん? 今、なんて言った?」

 「ハイパーループと言って・・・」

 「知っとるわい!というか、ハイパーループやっているの?」


 聞くところによると、オーハシくんのいる慶応チームはイーロン・マスクがやっているハイパーループの国際コンペで、ファイナリストに残っているのだという。

 一方の、エガミさんは地方創生を研究されていているという。


 「すごいじゃないか!」

 「先生、ハイパーループ、ご存知なんですか?」

 「知っているも何も、今までレクチャーとかで20回とか30回とか言い続けているけど、日本の学生は知らない人たちが多い。」

 「そうなんですよね、ぼくも、言ってもわかってもらえないことが多くて。」


 オーハシくんにいろいろ聞いた。

 なんでも「無茶振り」でやる「イーロンタイム」は有名だけれども、今回のファイナルのコンペも、最初は、8月にやる予定だったのが、いきなり7月下旬に前倒しされてたいへんなことになっているのだという。


 「えっ、そういうの、イーロン・マスクのメール一本で降ってくるの?」

 「はい、そうです。メール一本です。」


 ハイパーループは、減圧したチューブ内をモジュールが時速1000キロ以上で走るシステム。だから、宇宙開発のSpace Xとレギュレーションとかが共通の部分が多いのだという。


 オーハシくんは6年間アメリカにいたこともあって、英語が堪能。

 

 今は、Space Xとのやりとりで、細かい技術的仕様などのsubmissionをしているのだという。


 「いつ締切なの?」

 「JSTで、今日の午前0時です。」

 「なに~! がんばれ、オーハシくん!」

 ハイパーループにチャレンジしているオーハシくんに会えて、とても良い日だった。


慶応大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)のウェブニュース↓

ハイパーループコンテストに参加し好成績を収めました

 

(クオリア日記)