四国新聞社の平井龍司代表のご厚意により、「こんぴら歌舞伎」を初めて見させていただいた。


すばらしかった。


四国新聞社の編集局長の粂井弘之さん、それに平井さんと長年のご友人でいらっしゃる佐賀新聞社の中尾清一郎さんもごいっしょ。


東京の歌舞伎座で見るのとはまた違って、重要文化財に指定されている「旧金毘羅大芝居」(「金丸座」)で見る歌舞伎は迫真で、原点に戻る思いがあった。


舞台の役者さんがすぐそこにいて、同じ空間を共有している思いがつのる。

それは、魔法の空間。


『義経千本桜』の「鳥居前」、『鎌倉三代記』の「絹川村閑居の場」と続いて、最後は『石橋』。


尾上松也さん、中村橋之助さん、中村福之助さんが演じる三頭の獅子が舞う中で、やがて小屋の天井から無数の紙吹雪が降り注ぎ、クライマックスを迎える時間の流れには、忘れられない高揚感があった。


現実ではない別の空間に旅したような。


襲名された中村芝翫さんや、中村児太郎さん、中村梅玉さん、みなさん「金丸座」という特別な空間でさらに素晴らしい歌舞伎を見せてくださった。


常打ち小屋ではない「金丸座」での興行は、地元のさまざまな方々の熱意と協力でなりたっていて、そのありさまも素敵だった。


「こんぴら歌舞伎」は、日本の、そして世界の宝です。


ありがとうございました!


(クオリア日記)


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こんぴら歌舞伎正面.png


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