バーニングマンには行ったことがないけれども、噂はいろいろ聴く。
TEDx Tokyoを主宰しているPatrick Newellはいったらしく、とても良かったと言っていた。
TEDのセッションで、Nora Atkinsonさんがバーニングマンで制作、展示されているアートワークの数々を見せて、その美しさに魅せられた。
Atkinsonさんによると、バーニングマンのアートは、ギャラリーや美術館で値札がつくような作品とは真逆で、マーケットに乗らないからこそ美しい。
砂漠の真ん中に、幻想的な美しさを持つ巨大な人形や、ふしぎな乗り物、建物が出現する。
ふつうのアートワークの前には、せいぜい数十秒しかいないけれども、バーニングマンでは、その前にずっといるのだ。その体験の強度はなにものにも代えがたいとAtkinsonさん。
きっとそうなのだろうなあ、と思う。
バーニングマンの中心にあるのは教会で、その造形は独創的だが、会期の最後に燃やされてしまう。
まだ見ぬバーニングマン。
砂漠の真ん中で、文明の真逆の方向の表現や時間の過ごし方を模索している人たちがいるというのは、そう想うだけで、楽しく、心強い気持ちになる。
(クオリア日記)