東京都内をやたらと歩き回るようになったのは2011年からで、正月に、突然、10キロくらい歩いた。


 それからずっと歩いていて、仕事の移動も、時間が許す限り歩いていく。


 そのようにしていると、都内の地図が点と点がつながって次第に面になっていく。


 それでも、移動したことのないルートで歩くと、思わぬ発見があって、昨日も、青山のあたりを歩いていて知らない公園があった。


 緑が深くあり、そこに静かでおだかやな佇まいがあって、ああ、この公園は、私が知らないこの年月の間、ずっとここにあって息づいていたのだなあと思った。


 人生が深く、幅広くなったような気がした。


(クオリア日記)