ビットコインとその背景となるブロックチェーン技術はサトシ・ナカモトという匿名で発表された2008年の論文で記述され、その後2009年にシステムが実装された。このように大学などの組織や学会、査読論文と関係なく「いきなり」発表するというのが現代のイノベーションのベストプラクティス。


Elon MuskがHyperloop構想を発表した時、荒唐無稽だとか実現不可能だと思った人は多かったと思うが、実際にドバイなどで建設が進んでいる。Muskは、一見大胆な提案の背後で、膨大で緻密な計算をしている。表に出てきているものは、極一部の結果にすぎない。問題は背後の積み重ねである。


ブロックチェーン技術の本来の未来性は、スマートコントラクト、スマートプロパティのような新概念にあり、決済手段としての仮想通貨はむしろ本質とは外れているのではないか。ブロックチェーンの維持を仮想通貨の採掘と結びつける発想は、すぐれているがもう一段の改良が必要であると思われる。


アクティヴラーニング、探求学習において、個々の学習者が持つ興味はコーヒーの栽培法から仮想通貨、ベーシックインカム、歴史上の人物伝までさまざまで、単一の試験で知識を問えない。何に取り組んでも共通に獲得される批判的思考やシステム思考はある程度テストできる。つまりgenericなもの。


Joi @Joi によれば、アメリカではゲームメタファーが重要になっていて、数百人のメンバーをオンラインで指揮する戦略ゲームのような経験を積んだ人が企業などでも活躍することが期待されている。この種のゲームで蓄積される経験値は、現代で得られる最も濃密かつ強靭な学習課題。ゲームは変わった。


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