子どもを育む「安全基地」は、過保護、過干渉ではいけないし、逆に自由放任、無関心でもない。子どもが興味を持ったことに挑戦することを、後ろから見守ってあげる。子どもが困ったら、アイコンタクトで相手を見つめてあげる。そのことで安全基地ができて、子どもは安心して挑戦できるようになる。


何かをしていて、煮詰まったと思ったら、即座に文脈を切り替えて他のことをした方がいい。コンビニに買い物に行ったり、シャワーを浴びたり、どうせやらなくてはいけないことを句読点として打つ。この切替の判断のメタ認知、今やっていることのへ介入ができると、人生の音楽がうまく鳴る。


教育のひとつの目標は、基準を知ること、高さを知ることかと思う。学校に行かなくてもどんな環境にいても、世の中にはどれだけ素晴らしいものがあって、その達成にはどれだけの努力が必要かを知識と体感で習得した人は、一生学び続けられる。旧制高校ドイツ語でいきなりニーチェを読ませていた方法論。


伸びる人は、その分野において、今自分が届かなくても、また理解できなくても、凄いもの、遠くにあるもの、話題になっているものに対して野次馬的な関心を持っている人が多い。与えられたものだけをただ消化、習得しているだけでは伸びない。学校の教科書が世界だと思っている人は伸びない。


タイムプレッシャーの効用の一つは、苦手なこと、嫌なことから逃げている人も、たとえば「10分間考えよう。10分間考えてダメだったら、スパッとやめよう」という形で背中を押されること。苦手なことが永遠に続くというトラウマから逃れる方法として、タイムプレッシャーは有効である。


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