中心を外さずに。第105回。

 若いとか、年寄りだとか、その時点での比較で言うけれども、実は生きている時間がずれているだけで、たとえば人生を鉛筆にたとえると、その鉛筆の始点が違うところにあるだけである。

 誰でも、おぎゃあおぎゃあで、やがて幼さ、思春期、成人、そして加齢していく。その流れがずれているだけである。

 だから若い、年寄りではなく、違う時間をずれて生きていると考えた方が正確だし、みんな同じように同じ経緯を辿っていくだけのことなのだ。


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