ニーチェと踊り。 中心を外さずに。第98回。 美術の起源は洞窟絵画だという説があるが、洞窟の中で絵を描くその動作は、一つの手をつかった舞踏でもある。 ニーチェにおいては舞踏が中心的な役割を果たしていた。ベジャールはニーチェに圧倒的な影響を受けた。コンテンポラリーダンスは、すべてニーチェの哲学の領域にあると言っても良い。 意味を問うな、踊れ。 この精神の中に、絵画から身体表現まで貫く視点の可能性があるように思う。