第489回

助手席の助手さん

海外と日本との時間に関しての文化の違いで相談です。

今わたしはカナダのネイティブの先生の教室に通っています。3回目の授業の休憩時間、勇気を出してちょっとだけおしゃべりしてほしいと頼んで3分程会話してみました。やはり先生の話し方が早くて会話が止まってしまい、諦めてそれで終わりにしました。

ですが、次に登校した際、受付のお姉さんから、先生は一日中働いてて疲れてるから休憩時間はやめてほしいなって言ってたよ、と言われてしまいました…ほんの3分程のことでやめてほしいなって言われるとは思ってなかったので少しびっくりしてしまいました。(あと人伝てで言われたというショックもありますが笑)

日本人の先生方ですと、休み時間の質問などで嫌な顔をされることはあまりないと思います。英語圏あたりの方だとほんの短時間でも、お仕事時間外に何か頼むのはかなり嫌がれるものなのでしょうか?

茂木先生の視点で何かあればご教授ください。

ご回答。

それぞれの文化で、全体的な傾向はもちろんあると思います。
その中で、一人ひとりの個性の違いもあります。

私たちは、ある人がある振る舞いをすると、それだけでその文化圏はそういうものだと思い込む傾向がありますが、実際にはN=1で、その人の個性なのかもしれません。

ですから、この場合も、そう簡単には一般化できないのではないかと思います。(もちろん、仕事とオフの時間を区別するという傾向はカナダの方が強いとは思いますが)。

助手席の助手さんの意欲はすばらしいと思います。
そんな感じで、いろいろな方とお話しすればよいと思います。

また、言葉を学ぶということは、その背景にある文化もいっしょに学ぶということで、このような経験を積み重ねることが、助手席の助手さんの英語(そして英語圏)の理解にとってすばらしいプラスになっていくと思います。

がんばってくださいね!


nounandemo
 
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