脳なんでも相談室。障害者のきょうだいについてです。

第４６６回

なここっこなっつさん

相談です。障害者のきょうだいについてです。

私は高3女子です。弟は軽度知的障害(グレーゾーン)です。グレーゾーンなのでまあまあそれなりに話は通じるし弟の地元の遊び仲間には健常な方もいます。まぁ、障害ゆえにほんの空気読めなかったり字がめちゃくちゃ汚かったりするだけで話は話してる内容をかみくだなくても通じるので普通の兄弟のようにケンカしたり過ごしてきました。将来も自立可能、終身雇用で働き愚痴が見つかり月16〜17万はもらえるだろうと話をしてました。

最近ふと気になった記事を見てしまいました。障害者の兄弟は結婚出来ないと。一気に不安になりました。将来お付き合いしてる人に障害者の兄弟ということを理由に断られたりした時、私は弟を憎まないでいられるだろうか。いや、きっと憎んでしまう。でもそれって神奈川の障害者殺傷事件の犯人と同じ発想になってしまってそんな自分が恥ずかしい。

そこで質問です、茂木先生はもしお付き合いしてる方の兄弟が障害者(自立は可能)だったら嫌ですか？また、海外では障害者のきょうだいを取り巻く環境はどのようになっているのですか？日本語で検索を掛けても出て来ないし、英語は高校一般レベルなので今すぐ調べられるわけではなくて…

ご回答。

それ、ひどい記事ですね。

無視していいです。

書いたひとは、ひとでなしです。

そもそも、「障害者の兄弟は結婚出来ない」というのは統計的に検定して有意な結論ではないでしょう。単に書いたひとの思い込み。くりかえしますが、ひとでなしです。

さて、私が知っている事例だけを見ても、ご兄弟にいわゆる「障害

」（脳の個性であって、disabledという概念自体がもう古いわけですが）を持つ方がいらっしゃるひとでも、恋人がいたり、結婚されている方はたくさんいます。

それで、ここからが大事なのですが、ご兄弟に「障害」を持つ方がいらっしゃるひとは、人間的にとても素敵な方が多いような印象があります。やさしくて、思いやりがあって、魅力的なのです。

（これは私の主観的な印象で、統計的に検定したわけではないので念のため）

きっと、同じ家族にそのような配慮をしなければならないひとがいたことで、そうなったのではないかと思います。

なここっこなっつさんも、文章から、素敵なお人柄が伝わってきます。

だいじょうぶです！

自信をもって、たのしい人生を送っていってくださいね！


 
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